【ゲームと喧嘩とSST(ソーシャルスキルトレーニング)】


※久しぶりに真面目な投稿。ゲームについて療育について持論を展開しています。わが家の子ども達にしか当てはまらない経験則と主観でものを言っているのでたぶんウザイです。そういうのが苦手な方はうっかり読まないようにご注意ください。(写真は今日のお昼ごはん)



メンタライゼーションの読書会(テキストは『メンタライゼーションによる外傷的育ちの克服』)で子供の発達段階の事例がよく出てくるのだけど、それを踏まえてチビ達のゲーム中のやりとりを聞いていると罵倒語の豊かさ?に感心する。



完全に罵倒し切ってしまうとゲームが継続できないので自分の不満を訴えつつも手心を加えたり言い過ぎたらすかさずフォローしたりサッと言い返したりして面白い。



昔は毎回途中で喧嘩になってどっちかが泣いてゲームが続かなかったのに最近はお互いうまくいなして大きな喧嘩にならないように制御してる感じで本当に感心する。



だいたい1ステージに1回くらい不穏な感じになるんだけど決定的な喧嘩になる前にどちらかが交渉したり譲歩したりしてうまくやってる 。

#SSTソーシャルスキルレーニング)


▪️動画あり(やや不穏バージョン)

https://twitter.com/kirakiramamama/status/1563387930911318017?s=21&t=kWab2nwl8VGoUT88WcEk-g



メンタライゼーション的にまだ未分化でマスキングもされていなくて剥き出しの子供の会話を聞くのは本当に面白い。


三男は相変わらず会話がうまい(圧倒的旦那由来スキル)


私似(すまん)の次男はたまにトンチンカンな返しとかミスへの叱責トーンが強過ぎたり畳み掛けすぎたりしてヒヤッとする。


先程はゲーム中に突然歌いまくって三男にウザ絡みをするもスルーされる次男が観測された。


最近次男は不穏になった時「おどけて衝突を回避する」というワザを身につけようとしているのかもしれない…うむむ



「おどける」のコマンドはシリアスな場面でやると大事故になるし、うまくやらないとウザがられるので諸刃の剣だけど、上手くいくと場が和むし、いつかチートスキル【愛嬌】に進化する場合もあるので積極的に応援したい。(ゲーム脳的解説。)


※生まれつき愛嬌を最大限に備え多少の失敗は【必殺技テヘペロ】で許されるチートスペックの人間も地球上には存在する(激レアSSR



なんにせよ次男が苦手であろうコミュニケーションを試行錯誤し、選択できるコマンドの幅が広がるのは良いことだ。


ある意味コミュニケーションの本番である友人関係で失敗するとそこからのリカバリーは高度なスキルを要するだろうし、そのリカバリーを手伝ってやれるほどこの母のスキルは高くない(むしろ次男と同レベル、同じ穴のムジナ)


家庭内では失敗して場が凍りついてもダダ滑りしてもバカにしたり排除したりする空気にはしないつもりなので、次男には家族相手に萎縮せずにどんどん大胆に、外でなら黒歴史と呼ばれるようなアレコレを果敢に試してもらいたい(いつか中指を額に当てて決め台詞とかも言ってみてほしい)

#家庭内SST



次男の挑戦を親としても特性の近い仲間としても大いに応援している。


(とはいえ心で応援するだけだが…最近は乞われない限り片方が泣こうがどうしようが介入せず見守ることにしている。こちらから働きかけるより、なんかあったときに引き出しからサッとヒントを出せるようにしたい。これは子ども相手に限らず仕事とかでもだけど、私は今後会話のボールの投げ方より受け方を上手くなりたい)


▪️動画あり(ウザ絡みバージョン)

https://twitter.com/kirakiramamama/status/1563388170296647688?s=21&t=kWab2nwl8VGoUT88WcEk-g



この後三男がミスして全滅した時に次男が【腹いせ】に歌った


「グッバイ!君は僕のトーモダーチじゃない〜♪」


の替え歌は素晴らしかった。内容は罵倒だけど替え歌にしたことで表現が柔らかくなってうまく場が和んだしクオリティが無駄によくて自分の血を感じて嬉しかった。


そこで三男が


「ボクは友達じゃないよ家族だし」


とすかさず機転で返したのもまた素晴らしかった。タイミングが最高で言い方が絶妙に面白くて末っ子の愛嬌ってコレだよなぁと同じく末っ子の旦那の血を感じたし、控えめに言ってこの場面は今日の最高オブ最高だった。



その後本当に不穏になって(お昼前のタイミングだったのでたぶん空腹によるイライラもあった)決別、終了となったのだけど、三男が泣かなかったのもよかった。


(三男は外では猫かぶってるけど、家だと基本思い通りにならないと泣いて暴れる。眠くても空腹でも暴れる。眠たいヤクザとはらぺこヤクザ)



子ども達がぐんぐんコミュニケーションがうまくなっていくのを見ていると、私も自分のポンコツコミュ力をなんとかせねばなぁと思ったり…


失敗した時の咄嗟のフォローとか謝罪とか、ネガティブな場面でのやりとりが特に私は苦手でフリーズしたり余計なことを言ったりして変な空気にしてしまうので(変な空気にするのは得意)、息子達のゲーム会話(ネガティブな場面にちょくちょく遭遇する)は私にとって非常に勉強になる。


というわけで【ゲーム時間は次男にとって最強のSSTである(ついでに私にとっても…講師はコミュ強の三男さま)】と思えば、子ども達が長いことゲームしていても「今社会に出てから一番大事な社会性を学んでいるんだな」と思えば全くイライラしないし、むしろ私もその会話に耳をすませ、あわよくば自分の社会生活の肥やしにしようとするまである。(アカン)



ゲーム脳(なんか特定部位が萎縮するとかなんとか)やスマホ依存はたしかにこわいけど、会話をしながらゲームやYouTube視聴をするのであれば、むしろ失うものより得るものの方が大きいのではないか、というのが私の最近の考え方になっている。



(だってそうでもしなきゃ夏休み中ゲームから子どもを遠ざけるなんて無理だプー。どうせ他に選択肢がなくてやらせるしかないならイヤイヤじゃなくお互い気持ちよくいたいし、あわよくばそこから何かを得たい)



なんか最近【ゲームSST】については、よいPDCAサイクルが回ってきた気がする。



むかしABA(認知行動療法)を通して学んだことだけど、本人のモチベーションが高い場面ほど学習効果が高いから(特に男児は)、ネズミくんにものを教える時はできるだけ食事場面に持ってくるし、チビ達にものを教えるときはゲーム場面に組み込みたいと思う。ウザがられない範囲で。(好きな場面に介入されるのって基本ウザイからねぇ)



私のこのやり方の理想は「なんか好きなことに夢中になってる間に、知らん間に必要なスキルができるようになってた」なので、子ども達にバレないように、こっそりと、虎視眈々と、食事場面でもゲーム場面でも、あらゆる生活場面で我が子にものを教える機会はないものか、そのやり方は?と様子を伺っているのである。



あとこないだの読書会で学んだ『幸せになる勇気』の【無知無能マトリックス】に基づく「褒めてはいけない・叱ってはいけない」「問題行動の5段階」の話はとても面白かった。それについてはまた別の話なので(今回の話とも若干リンクはしているけれど)今度別の日記で詳しく思い出しながら自分の言葉で書き出してみたい。(学んだことを咀嚼して吸収する)


▪️無知無能マトリックス(めんたねさんによる解説)

https://twitter.com/mentane/status/1562873932989968384?s=21&t=kWab2nwl8VGoUT88WcEk-g



今回久しぶりの療育ネタ?だったな。


(おしまい)



#今日のお歌…【ママは焦らず(替え歌)】【寝ても覚めても】豪華二本立て(またか)

https://youtu.be/TXEu63KhUlo

https://youtu.be/TQHHDXKapLI